酒代

毎晩の晩酌についてはこれまで原則、年間を通じて麒麟麦酒(株)製造の「麒麟淡麗 生」500ml缶(以下「本製品」という。)を採用し一日当たり1本を調達してきたが、本製品の調達価格は一缶当たり平均して約\195であり、仮に年間300回の晩酌をするとして(1年の365日のうち65日は居酒屋等の飲食店で飲むと仮定して除外)、当該費用は年間\58,500に上るものであり当該費用の削減は目下喫緊の課題である。
従ってこの度、当該費用の削減について本製品の採用を廃止した上で、ハイボールを自ら調達した材料を用いて作る方法を採用した場合に、どの程度の費用の削減が可能かの検討(以下「本検討」という。)を以下の通り行った。


(本検討の内容)
本検討はハイボールの材料としてサントリー酒類(株)製造の「サントリーウイスキー トリス〈エクストラ〉」(以下「ウイスキー」という。)、神奈川県清涼飲料工業協同組合製造の「クラブソーダ レモンフレーバー」(以下「炭酸水」という。)及び小久保製氷冷蔵(株)製造の「氷」(以下「氷」という。)の製品価格を基に行った。
本検討におけるハイボールの材料の価格はウイスキー1ml当たり\1.37、炭酸水1ml当たり\0.148、氷1g当たり\0.198とする。
本製品からハイボールへの切替えを行った場合においても本製品により得ていた効用を引続き満足するために、本製品に含まれるアルコールの量と等しい量のアルコールを摂取することが必要である。本製品に含まれるアルコールの量と等しい必要なアルコールの量を計算すると
500ml(本製品の量)×5.5%(本製品のアルコール%濃度)=27.5ml(必要なアルコールの量)となる。
ハイボールの採用においても上記27.5mlのアルコールの量を確保することが必要である。
ハイボールを本製品と同じく500ml作ると仮定して、必要なウイスキーの量は、ウイスキーのアルコール%濃度が40%であることから
27.5ml(必要なアルコールの量)÷40%(ウイスキーのアルコール%濃度)=68.8ml(必要なウイスキーの量)となる。
これにより必要な炭酸水の量は
500ml(ハイボールの量)−68.8ml(ウイスキーの量)=431ml(必要な炭酸水の量)となる。
更にハイボールに必要な氷の量を100gと仮定した上で、ハイボールの費用を計算すると下記(1)ないし(3)の合計すなわち\178となる。
(1)ウイスキー
68.8ml(ウイスキーの量)×\1.37/ml(ウイスキーの1ml当たりの価格)=\94.3(必要なウイスキーの価格)
(2)炭酸水
431ml(炭酸水の量)×\0.148/ml(炭酸水の1ml当たりの価格)=\63.8(必要な炭酸水の価格)
(3)氷
100g(氷の量)×\0.198/g(氷の1g当たりの価格)=\19.8(必要な氷の価格)


本検討により、上記で仮定した条件に従いハイボールの晩酌をした場合において、本製品による晩酌に比べ1日当たり\17、年間\5,100の費用削減が可能となることが分かった。
ただし、本検討を実施している間及び本検討の報告を上記の通り記述している間に実際に作ったハイボールの量は500mlを超過しており、上記で仮定した条件を満たしていないことを付言しておく。


【6/10(日)追記】
上記の想定量に対して試験的に5日間ハイボールを作った後、実際の材料の消費量を目視で計測した値を、試験期間の日数(5日)で割り、一日当たりの費用を計算した結果、下記(1)ないし(3)の合計すなわち\285となり、本製品よりも一日当たり\90も増加したことが分かった。今後は、厳格に上記の想定量を上限としてハイボールを作ることが求められる。
(1)ウイスキー
148ml(ウイスキーの計測量)×\1.37/ml(ウイスキーの1ml当たりの価格)=\203(消費したウイスキーの価格)
(2)炭酸水
340ml(炭酸水の計測量)×\0.148/ml(炭酸水の1ml当たりの価格)=\50.3(消費した炭酸水の価格)
(3)氷
160g(氷の計測量)×\0.198/g(氷の1g当たりの価格)=\31.7(消費した氷の価格)