ブラック・ジョーク

俺だけでなく多くの人にあてはまることだと思う。何かを発言するときというのは、純粋に頭に浮かんだことをポンと出力するという単純な図式ではなくって、たいがいの場合は、もちろん自分の考えをふまえつつも、それ以上に相手や自分の性格、その場の状況を勘案して適切と思われる一言を検索してしゃべっている、よね普通。
だから俺がいま何かしゃべったとして、それを俺がほんとに思ってるかどうか真剣に聞かれたら、さあ知りません。ほんとに思ってることをしゃべったのかね。
いわゆる「冗談の通じない人」という人はここら辺がわからないかもしれない。冗談を言われると「は!?」となって、きまずくなると、言った方の人間が延々と説明するハメになる。
俺はおそらくは元来、冗談の通じない人で、でもみんな冗談を楽しんでいるのはわかる、よし俺も、と思い、状況を読んで冗談を言ってみるけど、それが下手なもんで、冗談に聞こえないらしくタチが悪い。