ネガ世界

ビートたけしが言ってたことなんだけど、僕の見る「赤色」とあなたの見る「赤色」は違うかもしれない。
世界でたった一人あなただけ、あなたが見ているような色を見ていて、ほかの全員の目にはあなたにとってのネガが映っているかもしれない。黒は白、白は黒、赤は緑、緑は赤。
もしそうやって色が入れ替わっていても、他人とやりとりする場合にまったく問題は生じないので、気づかない。あなたが「赤」を「他人の緑」に見ていても、「赤」と言うから、ね。本質として見えている色を離れて、ある色とその色の名前のつながりで観念しているから。
この話を前にお母さんに言ったら、「色盲って病気があるらしいからね」、の一点張りでまったく理解してくれなかった。残念だなぁ。