運命の人

友人からTBS日曜劇場、山崎豊子原作「運命の人」を教えてもらい早速観てみるが相当に面白い。外務省機密漏洩事件をモデルにしたフィクションです。
沖縄返還の1年前、基地の大幅縮小を考えているかのような発言をする佐藤栄作(声はソフトバンクの犬)に一杯喰わせたい毎日新聞の弓成(ゆみなり)記者は、日米政府が秘密裏に基地返還を最小限に留める案でMOUを交わしている事をスクープする。
さらに外務省審議官の部屋の手前の部屋で文書管理をしている女性事務員とおそらくセックスして、極秘文書(アメリカが沖縄返還に伴い土地の農地化をする費用を負担しているように見せかけて、実際は日本側が費用負担するという密約を示した文書)を手に入れる。
読売のナベツネが出てきますが政治家や官僚に芸者接待、天下りのお手伝い等やりたい放題で情報を得ようとする。
田中角栄から記者宅に贈られてくる越後最中の下には札束があって、毎日新聞の弓成記者は突き返すが、ナベツネはもっと積んでもらわなきゃ困るという。
とかとか・・・ていうかキャストが過去の山崎豊子ドラマに出てきた人のオンパレード。
個人的には当然ジャーナリズムを応援したくなりますが、日本の世論と戦勝国アメリカの板挟みになる政府の人たちの努力(隠ぺい)にも涙ぐましいものがあると思います。そう言っていてはいけないのですが。