地下鉄

わが国ではもはや稀少となった社会主義セクターの生き残り、役人営団地下鉄は東京ハートのかけらもない冷血官僚の集まりである。
というのも本日東武線でトラブルあり有楽町線が止まった時のこと、営団池袋駅改札には振替乗車切符の配給を待つ人民の長蛇の列。
営団の小役人が偉そうに各人の切符を確かめ振替の可否を審判し可の者に振替切符を与えていく。
そこへふと老人がイマドキ何故か磁気カード。これを見咎めた小役人「磁気カードは振替の対象外だ!」
老人「そんな…では地下鉄が動くまで待てと言うのですか。でもさっきの放送では…」
小役人「ふむ、待つのもやむを得ない。磁気カードはダメだ」
得意そうに述べる小役人に群衆の怒りは頂点へ。こんな血も涙もない奴に何で給料を払っているんだ、営団は…。
見かねた男が叫んだ「いいから切符を渡せよ!そんなところで立ってないで外出て配れよ!」
大声にびっくりして、あんなにしぶっていた切符をすんなり渡す小役人。
なんというかあまり見たくない光景でした。