裸に気づいた王様

まあしかし俺は自分というものを他人に悟られぬよう隠し隠しやってきたつもりでいて、実はみんなにモロバレの裸の王様であったというか、今から考えれば恥ずかしい俺であったと思うわけです。
しかしもう自分が何をやってもどうせ恥ずかしい存在である、ゆえに逆説としてまったく恥ずかしくない存在であるということがわかったということ自体が大変な収穫であったとも思うわけです。
思えば中学の友だちに「もっとはじけろよ!」と言われたことがあり俺は頑固にそれを突っぱねつづけてきた気がするのです。それはそれで、あの時代の俺にとっては正しい選択であったとも思うわけです。しかしこれからの俺は、彼の言うとおりはじけなければならないと思うわけです。
というのは営業になってしまったというのが大きいのですがね。