タイムスリップ

時代に翻弄された俺、て書くと何かカッコイイよね。
というのは、またすげぇあいまいな話するけど、俺の家はきっと俺に、1960年代前半くらいの高度成長本格期に典型的だった「生産主義」労働者の価値観を、時代が下ってもそのまま植えつけつづけた。
けれども俺を取り巻く日本の経済社会は決定的に変化を遂げていて、とりわけ1980年代以降、大学や学校にスーツを着た大人がずかずかやってきては、若者文化をことごとく金を巻き上げるシステムに改変していった事実は重要であった。
そうした経済の変化は、俺が高校の時点で既に俺にやや干渉してきていたが、ついに2004年4月の大学入学を迎え本格的に波及してきた。
それは現象面においては、クラスコンパはもじ蔵で3000円です☆という当時の俺にとっては仰天なメールとなって現れ、いわば俺が3、40年くらいタイムスリップする「ポストバブルへGO!!」的な様相を呈する衝撃的なものであった。
よくやったと思うよ、この4年間。
いやでも、ただのジョークです。個人の体験はそんな大きな意味をもつには小さすぎる。