ポストバブル

今のバイト先はクリスマスは一人1万円のコースをやっているわけなんだが、まあよくまあ1万円も払うなぁと思う。
しかし店長さんに前に聞いた話では、昔景気のいいころにはこういうお店は最高潮に流行って、クリスマスでなかろうと週末なら売り上げはもう今の2倍3倍で、それはもうすごかったのだという。
思えば子どものころから不景気不景気、厳しい時代と聞かされて育ってきたが、なるほどこのトシになってようやく、何となくわかるような気がするのである。
みんな、そんなお祭り時代の雰囲気を何とかつなぎとめようとしているのか?
確かに俺だって大学に入って支出を内訳すればきっとカラオケ、ボウリング、映画、遊園地その他もろもろのレジャーつうか第3次産業にかなりつぎ込んでいるはずである。で何となくみんな、無駄遣いをしているとか、実体のないものに金を費やしてるとか何となくの後ろめたさがあるのだろう、よほど収入に恵まれているとかでなければ。
おそらくALWAYS三丁目の夕日からほぼまったく変わってない生活なんだけど、都心のほう行けば青色発光ダイオードとか間接照明に新しさを感じてわれわれは金を払ってしまうのである。
いやいやでも決してそういうレジャーの消費は実体がないとかじゃないんだ。そんな二分法はできないようにわれわれの生活はファッションにされているんだ。
クリスマスのディナーに1万円を出す人だって「安い安い。クリスマスだもん」って浮わっついた人なんてのはそうそういなくって、それなりの価値を込めて払っているのだろう。そういう意味ではまともな時代なのかもしれない。
さてバイトに行かなきゃ。