フリーライダー

ナベツネとかイシハラについて、主張は別としてそのキャラクターを評価する、って人がいるとか、前に聞いたことがあって、最近なるほどなと思うわけですよ。
世の中の平均的な意見は、ある奇抜な意見とその正反対の奇抜な意見のベクトルの合力に従う。保守と革新、自由経済と計画経済、純潔とエロみたいにね、二項対立があって初めて、みんながどっちつかずな第三者的な、いわば「正論」を得意顔に吐けるんだよね。
過激なことを言っている人たちは、あいつはモノの見方が単純だ、つってバカにされる。でも彼らのおかげで、みんなが対立軸を認識できる、恩恵を受けてるんだから、彼らは麗しい自己犠牲をやってる連中ということです。
そして当たり障りのないことを言う僕なんかはフリーライダーというわけです。そんなん誰だってできる。