指輪

バイトしてた居酒屋のパートのおばちゃんが、だいぶ前に、ブラックシルバーの指輪を右の薬指につけるといいって占ってくれたので、きのうブラックシルバーじゃないと思うけど指輪を買ってつけてみた。
ゆるゆるやねん。
買ったときは雨で湿ってたからまだよかったものの、乾燥してくるともう、うまーくやれば手を振るだけで取れちゃう。ちょっと失敗したか…。
でさっき、て夜中なんだけど、そろそろ寝るってときになってまたお遊びにフリフリしてたら、スポーンて抜けた。
あれ?どこいった?
ない、ないないない。どこだどこだ。
まったく、これじゃ寝れないじゃんかよ。急いであたりを探す。ない、ベッドと壁の間にもない。本棚にもない。プリンタの脇にもない。何かもう、大掃除になってる。
で結局あちこちを探し回った挙句、やっぱりない。いや待てよ、さっき探し始めた一番最初、空き缶入れたでっかい袋を外に出したから…あれも見てみよう。
缶を1コずつ袋から出して立てていく。むなしい、そして見られたら恥ずかしい。
でも、あったぁ!ツナ缶の脇にあった!よかった〜…なんだよ、最初からこの袋を調べりゃよかった。
でも部屋に戻ってみると当然きれいに片付いているわけで、これもこの指輪がもたらした幸福か。
そういうことなんだよね。